今日は休みだったので北秋田市のブックスモアへ。

こちらはトヨタのディーラーに併設されていて、この近辺では相当に広い書店です。

新書や学術書も多くて、私には嬉しい限り。

品揃えはさすがに秋田のジュンク堂には負けますが、ふだんならこのくらいの冊数があれば十分すぎるくらい。

歴史好きの私はいろいろと気になっていたものを人文書のコーナーでチェック。

今日の収穫は『渤海国とは何か』

渤海国ってマイナーな国なので知らない方も多いとは思いますが、

実はこの国をめぐり、「歴史の争奪戦」が起きているらしいのです。

ここは中国史と韓国史、どちらで扱うべきなのかということですね。

『韓国歴史地図』では、渤海史もその一部として扱っています。

ですが本書を読んだ限りでは、やはり渤海は渤海でしかないのではないかという気がします。

というのも、渤海国は高句麗の遺民と靺鞨人が共同で作った国家らしいのですが、

渤海国の歴史が続くとしだいに「渤海人」という区分ができてくるのです。

渤海人という集団は元末まで存在していたようですが、結局は明の漢人に吸収されます。

 

渤海国の中には多様な民族が含まれていますが、

ローマが多様な民族から成り立っていてもローマ人というアイデンティティを持ったように、

渤海もまた渤海として扱うしかないのでしょう。

 

そういえば、冒頭で『秋田美人の謎』に少し触れられていたのは意外でしたね。

この本の内容が誤解されて、渤海使との交流で秋田に色白美人が増えたとマスコミが言ったのだとか……

もちろん少数の渤海使との交流程度で遺伝子がそこまで変わるはずもありません。

ただ、秋田城にも渤海の使節が来ていたということは事実なので、秋田都の関連を考える上でも興味深い国であることは間違いがありませんね。