選挙演説中は大胆にも消費税ゼロを訴えて当選した立憲民主党の石垣のり子さんが、山本太郎さんが主宰する減税研究会に講師として招かれた高橋洋一さんを「レイシズムとファシズムに加担するような人物」と強く批判しています。

石垣さんは1974年生まれのいわばロスジェネ世代であり、山本太郎さんとは同世代であるだけにロスジェネ救済を訴えるれいわ新選組の政策に強く共感したのだと思いますが、歩調をあわせられない点も出てきました。

スポンサーリンク

石垣さんは「 消費税ゼロを誰よりも力強く訴える山本太郎氏へのリスペクトはかわりません 」と明言しつつ、 「その目的のために、ときにはレイシストと同席する」という考え方に立つことはできません 」とも発言しています。

消費税廃止という山本太郎さんの姿勢には今でも賛成しているようですが、そのために高橋洋一さんを講師に招くことには強く反対しているのです。

一方、「私は政治屋ではなく政策屋」と反応する高橋洋一氏。

イデオロギーでものを言っているわけではないと主張する高橋さんを、なぜ石垣のり子さんは「レイシスト」と呼んだのでしょうか。

石垣さん自身はその理由について語っていませんが、ツイッター上ではこういう発言もあります。

一方、イデオロギー的なことはともかく、高橋洋一さんはそもそもリフレ派であって山本太郎さんのような財政出動派とは立場が違うだろう、講師としてはふさわしくないという批判もあります。

ただ、これは山本さんも十分わかっていることだと思います。

れいわ新選組は明らかに新自由主義とは距離をとる政策を明確に打ち出していて、イデオロギー的には高橋洋一さんとは相いれるところがありません。

山本さんはすでにMMT理論をベースとした財政出動派の理論は十分に吸収したので、立場の違う消費増税反対派の論客も呼んだということではないでしょうか。

(山本さんは演説の中で「右も左もない、私はフリースタイルだ」とよく言っています)

ただそうは言っても、やはり疑問は残ります。

高橋洋一さんは、山本太郎さんが演説で「竹中平蔵ろくでもない」というほど嫌っている竹中平蔵さんのブレーンを務めていた人なのです。

そんな人をわざわざ講師として減税研究会へ招く意味とは、何なのか?

いつも視聴させてもらっている風花未来さんの動画では、「山本さんは政治の中枢にいた人から現場のことを聞こうとしていたのではないか」という見解を示しています。

山本さんは将来政権を取るとはっきり明言しているので、経済理論を知るだけでなく、政治と深くかかわったことのある人から財務省の打ってくる手や交渉のやり方などの情報を得ようとしている可能性もあります。

池戸万作さんは、安倍政権がレイシストと見られているのだろうという見解です。高橋洋一さんが招かれた意図についてはおそらくこのとおりでしょう。山本さんが政権を取ったら財務省と交渉しなくてはならないので、敵の手の内を知りたいといったところではないかと思います。

(追記)山本太郎さんは四日市市の演説において、高橋洋一さんを招いた理由を「財務省に勤めていた経験があるので、向こうの手の内を知っておきたかったから」と説明しています。(動画の17分くらいから質問に答えています)

消費税を減税するなら財務省との交渉が必要になるので、向こうがどのような手で来るかも知っておかなくてはならないという判断からでした。

民主党議員(石垣のり子さんでしょう)の方と電話で22分間話したとも言っていますが、あくまで専門家の専門知識を必要としているだけで、レイシズムやファシズムに同意するものではないとも説明しています。

ここは池戸万作さんの予想通りでしたね。やはり山本さんは本気で政権を取りに行くつもりのようです。

なお、高橋洋一さんはすでに消費増税の悪影響が出てきていることも指摘しています。

山本太郎さんは以前から「消費増税の悪影響が出る前に衆議院の解散があるだろう」という見方を示していましたが、この状況では思ったよりも早く次の衆院選があるかもしれません。

その場合、まだあまり次の選挙の体制が整っていないれいわ新選組は苦戦を強いられることになりそうです。



消費税減税は野党が共闘するうえで大事な政策であり、石垣のり子議員は立憲民主党とれいわ新選組の架け橋ともなりえる存在だったかもしれませんが、今後はどうなるかわかりません。

石垣さんの今後の動向にも注目したいと思います。