第1回ノベルアップ+小説大賞の大賞は「該当者なし」

第1回ノベルアップ+小説大賞の大賞受賞者が過去にツイッターで多くの差別発言をしていたことが問題となりましたが、結局受賞者が辞退する形となり、この賞の大賞は「該当者なし」となりました。

繰り上げで大賞になる人はいませんでした。

大賞作品は書籍化が確約されていたので、作者は過去の発言により自著を出版するチャンスを失ったことになります。

「作家と作品は別」はもう通用しない

こうした事態に対し、「作家と作品は別ではないか」という意見も見られます。

ですが、2018年にすでに『二度目の人生を異世界で』が作者が過去に差別発言を行っていたためアニメ化が中止となり、原作も出荷停止となった実例があり、ヘイト発言が強いリスクを負う行為であることは明らかになっています。

作者にはより高い倫理観が求められるようになっている昨今、明確な差別発言をしている作者と手を組んでビジネスをしようとする企業はまずないでしょう。

日本のラノベは海外の人も読むので、差別や人種問題に対しよりセンシティブな海外の基準で日本の作者も見られることになります。

もちろん差別自体が許されないことですが、差別発言をする作者と組むことが、大きなビジネス上のリスクを負うことにもなるのです。



作家はつねに品行方正でなくてはいけない、ということではありません。

ただ、差別発言放置するリスクを理解していない作者とは、出版社は安心して組めないでしょう。

そのような作者に第1回から大賞を与えてしまうと、ノベルアップのイメージが悪化することは避けられないでしょう。

来年1月から第2回のノベルアップ+小説大賞が開催されることを考えると、やはり大賞は該当者ないとせざるを得なかったのだと思われます。

『二度目の人生を異世界で』もノベルアップ+受賞作品も同じホビージャパンから出版されるので、なおさら差別発言には敏感になるはずです。

フルメタの作者・賀東招二にも批判が

『フルメタル・パニック!』などの作者として知られる賀東招二さんのこの発言にも多くの批判が集まっています。

これは差別とまでは言えないですが、かなり悪趣味な発言ではあります。

この発言に対し、『フルメタル・パニック!』のコミカライズも担当した方が強く批判しています。

カサハラテツローさんは今後は『フルメタル・パニック!zero』の宣伝はしないとし、プロフからもすでにこのコミックのことは消されています。

過激な発言が、ビジネス上のリスクにもつながる時代になってきています。

過去発言はすぐに見つかってしまう

ノベルアップ+大賞作品については、「作者に嫉妬した人が過去発言を掘ったんだろう」などという意見も見られました。

なぜ作者の過去の問題発言が掘り起こされたのかはわかりませんが、差別発言をしていると、その人に敵意を持つ人に格好の攻撃材料を与えることにもなります。

そういう意味でも、差別発言を放置しておくことは脇が甘いといわざるを得ません。

ツイッターが公共空間であり、誰が読んでも恥ずかしくないようなことだけを書く、くらいの認識がクリエイターには必要でしょう。