NHKのためしてガッテンで、長芋の健康効果について話していました。
長芋には、レジスタントスターチと言われる物質が含まれています。
レジスタントスターチとは難消化性でんぷんのことですが、これは血糖値の上昇を抑えてくれるはたらきがあるのです。
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最近は低炭水化物ダイエットが流行っていますが、徹底しすぎるといも類を避けることになってしまいます。
ですが、芋類でも長芋は多くの健康効果があるので、避けるのはもったいないのです。
というのは、長芋は芋類でもレジスタントスターチが豊富なため、血糖値の上昇を穏やかにしてくれるからです。
また、レジスタントスターチにはほかの健康効果もあります。
岐阜大学の早川享志教授によれば、血中コレステロールや中性脂肪の減少効果も得られるというのです。
悪玉コレステロールや中性脂肪を減らせれば動脈硬化、脳卒中や心臓病のリスクを減らすことができます。
長芋、生活習慣病予防にとてもいい食べ物なのですね。
しかもこのレジスタントスターチ、便秘解消の効果もあります。
番組中では長いもを毎日普通の食事に100g加えて1週間食べると、
12人中8人が便の回数が増加していました。
レジスタントスターチは便のかさを増すことでお通じをよくしてくれるし、また朝のぜん動運動を活発にもするのです。
レジスタントスターチは、でんぷんを多く含む食品に含まれています。
つまり、米やイモ類、豆などです。
ですが、レジスタントスターチは加熱すると量が減ってしまうという特徴があります。
米やイモ類の多くは加熱しないと食べられません。
その点、長いもは生で食べられるので、レジスタントスターチの健康効果を最大に生かせるというわけですね。
さらにレジスタントスターチには、
・美肌などアンチエイジング効果
・体重増加の抑制
・腸内細菌の餌になり、腸内の善玉菌を増やす
といったはたらきもあると考えられています。
長いもは美容面でもとても良い食べ物だということですね。
ただ、いくらレジスタントスターチがたくさん含まれているからと言って、長いもをいくらでも食べていいということではありません。
長いもの摂取量は一日100g程度が望ましい量です。
これは小鉢一杯分程度の量です。
長いもにもでんぷんが含まれているので、食べ過ぎには注意です。
食べ過ぎることで、人によってはお腹がゆるくなってしまうこともあります。
長いもはどうしても苦手で食べられない、という方にはレジスタントスターチのサプリメントもあります。
こちらはコーヒーやヨーグルト、みそ汁などに混ぜて飲むこともできます。